Windows95と相対済し令


このパソコンフォーラム(電子会議室)は、
税理士であり、この会議室を管理するシスオ
ペ(SYSOP)が、クライアント、税理士仲間
や関連業種の方々との連絡用に使って、情報
交換をする現代版井戸端会議です。

SYSOP(税理士):このフォーラムは、この新年号よりスタートしました。我々に関係のありそうな話題、例えば、経済、経営、金融や色々な業界の商慣行などを取り上げていきたいと思いまいます。結局、何でもありな内容になりそうですが、どうぞ宜しく!!


オタク(パソコンお宅):はじめまして。インターネットや他のBBS(パソコン通信局)から面白そうな情報があったら紹介しますね。ヨロシク!


バンク(金融機関勤務・新入社員):”SYSOP”さん、いい初夢はごらんになりましたか。昔は、宝船の絵を枕の下に敷いて寝ると縁起の良い夢が見られるそうですが、本当でしょうか。


SYSOP:今ではあまり聞かれませんが、東京を江戸といっていた昔は、宝船の絵を正月2日に売っていたそうです。


 その絵には、「永き世の遠き眠りの皆めざめ


 波乗り船の音のよきかな」と書かれていました。


この歌は回文で、上から読んでも下から読んでも同じになっています。結局始めが終わりで、終わりが始めだということで、終わりがない、おめでたいものだったそうです。でも、私は、残念ながら初夢は当分お預けです。


バンク:それは残念でしたね。今度は縁起のいい「一富士、二鷹、三なすび」の夢でも見て下さい。


”オタク”さん、1995年の暮れは、ウィンドウズ95の発売で騒がれていましたが、Windows 95 とは、一体どのようなものですか。


オタク:Windows とは、米国マイクロソフト社が開発したパソコン用のワープロソフトや表計算ソフト等を管理する基になるソフト(OS)で、ソフトを実行させるのに、画面上のアイコン(絵文字)に矢印をマウス(机の上で動かして矢印を動かす小さな箱形の入力装置)で動かして、このボタンを押して実行させます。簡単にいえば、Windows 95はその改良型で、操作が簡単で、スピードアップするといわれて売り出されました。古いパソコンを使っていると動かないこともありますし、新しいものでも付加装置などを付けて性能を上げ(アップグレード)ないと、95の十分な機能を発揮できない場合もあります。それにビギナーでは、95をパソコンに組み込む(インストール)のは難しいかも知れません。


SYSOP:そういえば、Windows 95 をインストールしたら、パソコン購入後に取り付けたCD-ROM(オーデオのCDデスクと似たようなものです)が認識しなくなり、このCD-ROMの装置を動かすプログラム(デバイス・ドライバー)が出来上がってくるのを待っている状態です。


バンク:難しそうですね。


オタク:そうでもないですが、トラブルが発生したときに、ビギナーの方では対処できないかも知れません。最初からこの95がインストールされているパソコン(最近のものは、ほとんど95が組み込まれています)を購入すればトラブルは少ないと思います。


 ところで”バンク”さんは、金融機関に勤務だそうですが、昨年は大変な年でしたね。


バンク:昨年は、四信組と一地銀が相次いで経営破綻をきたして、昭和初期以来の取付け騒ぎが発生してしまいました。おまけに昨年後半には大和銀行の巨額損失事件が表面化して、1,000億円を超す株主代表訴訟もおこされたようです。


オタク:信用組合と信用金庫とは違うのでしょう。銀行でも色々ありますね。


バンク:都銀六行(さくら、第一勧銀、住友、三菱、富士、三和)がエリートだとしたら、地銀は都銀の眼中の外で、それより小さい信用組合は、失礼な話ですが”雑金”と呼ぶ人がいるそうです。


SYSOP:信用金庫は、地域の中小・零細法人事業の手助けをするためで、信用組合は、信用金庫より小規模な組合組織で、資金量は信用金庫の4分の1程度だそうです。でも、破綻した木津信組は、預金量でいえば信組中でもトップクラスで信金のの上位と同程度で、その深刻さは相当なものです。


バンク:巨額損失を出した大和銀行は、都銀の中で信託業務を手放さず併用してしてきた銀行です。93年に「飛ばし」で巨額の損失を出した、準大手のコスモ証券を救済買収していますが、今度は自分の方が救済を受ける立場になってしまいました。


SYSOP:昭和2年の金融恐慌では、大戦中に急成長した鈴木商店に対する巨額の不良債権をかかえた台湾銀行をときの政府が救済しようとしたところは、現在とよく似てますね。


オタク:昨年のNHK大河ドラマ「吉宗」で、金銀貸借の争いは、当事者間で解決させる、”相対済し令”の話がありました。今から280年程前の徳川の世では、商人が武士の借金を法で踏み倒されましたが、現代は、銀行が不動産業者の借金を払ってもらえないのですから、そこまではあまり変わらないですね。でも、平成の世では、お上


(政府)が肩代わりするところが、享保の世と大きく違います。


SYSOP:行政や政治にも責任があるからでしょうね。


バンク:これからは、合併など金融機関の再編もおこるでしょうから、安泰ではいられません。


オタク:あまり金融機関に対して同情の声は聞かれません。それは、昨年6月に全日空機をハイジャックした信託銀行の元管理職が、病気休業中でも80万円近い月給が支給されていたという報道がありましたが、銀行員は高級取りだというイメージがあるからかも知れません。


バンク:高級取りになれればいいけど・・・


でも、一般の人は、銀行の経営状態には余り関心がないようです。あるアンケートでは、「関心がない」人が42%で、「関心のある」人の38%を上回っていました。そして、金融機関を選ぶベストテンの一位は、金利の良い商品がある。二位が、店舗数が多く便利。三位に経営内容が良いでした。


オタク:そういえば、懸賞金付定期預金がヒットしましたね。課税はどうなりますか。


SYSOP:やっと、税務相談がでましたね。従来、これら懸賞金は一般の懸賞賞金等と同様に一時所得と考えられていましたが、平成7年3月の改正で、この年の4月1日以後に預入れした分の懸賞金は、一般の金融類似商品に対する課税と同様に20%の税率による源泉徴収おおこなわれるとされ(租法41の9)、普通の預金利子に対する課税と同じになりました。


バンク:残念でした。話しは変わりますが、ある地方銀行で、個人のお客さんを対象にフリーローンなどの無担保融資を行なうにあたり、リスクを少しでも回避しようと公共料金の自動振込口座をその銀行に開設させることを条件にしたいと考えているそうです。問題ありませんか。


ビジター(法学部学生):私からお答えします。”抱き合わせ販売等”の問題ですね。これは、商品又は役務の提供者が、取引の相手方に対して、不当に、主たる商品等の供給に併せて従たる商品等を自己等から購入させることは、不公平な取引方法として独占禁止法上問題となります。この場合の”不当”とは、”公正な競争を阻害するおそれがあること”をいい、無担保融資で、自己への公共料金の自動振込口座の開設を条件とするのは、競争手段として公平なものとはいえませんので、独占禁止法上問題になるのではないでしょうか。


SYSOP:”ビジター”さん有り難うございました。


最後に一言「躊躇する者は、多分正しい。」


          (マーフィーの法則)


  DISCONNECTED  NO CARRIER



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Last Updated: 7/JUL/96