太ったサンタとTAINS 最終回H.8.10.23
SYSOP(System Operator):たくさんの小さな豆電球に飾られた光のページェントが、あちこちの並木に色を添え、クリスマスソングがあわただしい師走の雰囲気をもり立てます。そんな時はゆっくり落ち着いてパソコンフォーラムで気分転換をして下さい。
オタク(Byte Head 、パソコンお宅):デパートや商店街にサンタクロース出てきて、なぜか客集めをしています。サンタクロ−スは、白い髭と毎年同じ赤のコスチュ−ムで現れます。それにサンタは太っちょと相場が決まっています。
ビーン( Bean Counter、税理士):いつからサンタはあんなに太ったのでしょうか。糖が出ないと良いけど・・・
オタク:大体サンタクロースは、12月の一ヶ月しか仕事をしない上に、トナカイに乗って歩かないからあんなに太るんですよ。
SYSOP:なんだか自分のこと言われているみたいになってきました。もともとサンタクロースという名前は四世紀の聖人セント・ニコラウスにちなんで付けられたそうですが、今のような丸い顔に太ったお腹のイメージは19世紀に風刺漫画家が描いてからのようです。
オタク:やはり漫画チックで太っちょなSYSOPさんは、サンタによく似合うかも知れませんね。
SYSOP:どのパソコンフォーラムのSYSOPでも、活発ファーラムにしたいと心を痛めますので、私も心労がストレスになって太ってしまったんです!!
ビーン:信用できませんが、まだまだパソコン通信をしている絶対数は少ないのかも知れませんね。
SYSOP:パソコン同士を電話回線で繋ぐパソコン通信は、20年ほど前にアメリカ西海岸で始まったそうです。日本で、商用パソコン通信サービスが開始されてから、まだ10年しかたっていません。このため、まだまだパソコン通信ができる人は決して多くありません。それに、使用する電話回線が電電公社が民営化されるまでは電話機も自由に取り替えることができ無いような状況が長いこと続きました。一部のマニアが非合法にジャンク(廃品)を集めてきて改造していただけで、電話線をいじることに慣れていないのも日本でパソコン通信をし難しくしている理由の一つかも知れません。
ビーン:私たち税理士も、パソコン通信をしている方は最近ではが増えてきました。我々の業界では、かなり古くからコンピューターを使い始めています。しかし、税理士事務所で一般に多く使われているコンピューターはオフコンといわれる専用機で、通信機能を手軽に使うというわけにはいきません。たとえできても、費用の面でも、ソフトの面でもパソコンに比べると制限を受けます。
オタク:パソコン通信ができるのは、何もパソコンに限ったことではありませんが、税理士さんも事務所に1台ぐらいはパソコンを持たれた方がいいのではないですか。パソコンも安くなり、オフコン1年分の保守料で十分お釣りがきます。
ビーン:パソコン通信といえば、我々税理士のためのパソコン通信サービスが今年の8月から始まりました。税理士情報ネットワークシステム(TAINS)という大層な名前ですが、折角!やっと!自前のネットができたので、すばらしいネットになれば良いなと思っています。もちろん、会員の多くが通信ができるようになり、接続してもらえるようになることが先決です。
SYSOP:業者間での情報交換では、内容の特殊性、秘密の必要性や有用な情報の共有化などから、そのようなネットを作ることは良いことですね。今後、インターネットに移行していくのか、あるいは独自に存続するのかははっきりしませんが、いずれにしても延長線上にあることは確かですから、無駄になることはないのですばらしいシステムができあがると良いですね。
オタク:どのネットについてもいえることですが、運営・管理を明確にしておかないといけません。税理士の会員に限定されるのでしょうから、まずそれほどの心配はないかも知れませんが、将来インターネットとの接続も視野に入れるのでしたら、インターネットや通常のパソコン通信サービスで現在問題となっている事柄についてぐらいは、どのように対処すべきか決めておくべきでしょうね。
ビーン:TAINSでは、すでにいろいろな場合を想定して対処されていると思いますが、ネットを運営する上ではどの様な問題がありますか。
オタク:一般に良く聞くのが、誹謗・中傷する書き込みがあった場合のネット管理者としての責任です。そのような書き込みを許すにしても、削除するにしても管理者の責任の問題が発生します。
SYSOP:表現の自由の問題ですね。私のような個人的なネットでしたら、運用規則に従って書き込みを削除してしまってもそれほど問題にはなりませんが、大きな商用ネットや公益・公共性の高い団体と関係が強いネットの場合には、容認・削除いずれの方法を採ったとしても問題は少なくないでしょうね。運用規則を作っておけばそれで良いということにはならないかも知れません。
オタク:インターネットも、世界が未だ経験したことのない規模・スピードで大衆化・グローバル化しています。特にインターネットでは、ポルノ的な表現が氾濫することに対しての懸念が広がっています。
SYSOP:インターネネット上でアダルトを対象とした情報が数多く流されています。TAINSは、年齢的(失礼!)にも関係ないかも知れませんが、将来インターネットに接続できることになったときにメールとして勝手に送られてきたり、インターネットの一部となったときには、関係ない問題だとはいえないかも知れません。。
ビジター(法学部学生):また発言させてもらいます。これらメディアを利用したポルノ的表現に対する規制については世界的な問題になりつつあります。
ビーン:この問題は、規制をすると、人類の基本的権利である各種自由の中の表現の自由を奪うことになりませんか。
ビジター:表現の自由は憲法21条で、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由を保障しています。思想、良心、宗教などの内心的活動は外に表現されて初めて社会的な役に立ちます。そこで、内心の自由と同様に表現の自由もが認められなければなりません。表現の自由は、歴史的には絶対主義国家における議員の発言の自由を求めるという言論の自由から徐々に発達して多様化してきました。インターネットなどの通信手段においても当然にこの表現の自由は守られなければなりません。
SYSOP:しかし、一方で新しいメディアであるインターネットが無秩序に情報を垂れ流し、謂われのない中傷、誹謗がなされたり、ポルノ的な表現が氾濫することに対しての懸念は当然おこってきます。
ビジター:米国では、今年、”通信品位法(Communications Decency Act)”が制定され、未成年者がインターネットを通じてポルノ表現などの有害な情報に触れることを防止する目的で、この種の情報を提供するプロバイダーを含めた情報提供者を処罰する規定を定められました。これは、通信装置を使かって、卑猥又は「下品」あるいは「明白に不快」な情報の提供及び情報提供のために使用させる行為などに網を掛けました。しかしこの”通信品位法”は、「下品な」又は「明白に不快な」表現の制限が憲法(Amendant T[1791])に違反するとして訴訟が提起され、連邦裁判所下級審は、原告の主張をいれて違憲だとしてた仮処分決定を下しました。(内藤順也「インターネットと表現の自由」国際商事法務24巻8号797頁)
ビーン:TAINSである種の制限が正当化されるためには、米国流の言い方をすれば、管理者が「どうしてもやむにやまれない利益」ある場合に限られるべきです。
誹謗・中傷記事の応酬があった場合には、氏名が公表されていますので、当事者の責任と常識で解決すべきで、いたずらにこれら発言の削除はすべきでは無いと思います。もう一つ、非合法な情報が流された場合についてですが、違法なコピーについては、管理者が客観的に明らかに違法である場合には、削除すべきです。この様な場合には管理者の責任も追及されるでしょう。ポルノ画像については、芸術かどうかの区別はなかなか凡人では困難です。今のところは削除すべきではないと思います。それは、削除することにより会員の表現する機会を奪う危険の方がそうしない場合より大きくなるからです。
SYSOP(筆者):今月で最終回となりました。長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。当初より、フォーラムとは名ばかりの何でもありの内容で最後まで過ぎてしまいました。
ここで取り上げてきた内容は、一つは、”パソコンフォーラム”というテーマの示す通りパソコンで何ができるかを書くことによって自分を含めて身近なものにしたいと思ったからです。しかし、これを書き始めてから実際にやってみたことが多く、内容も極めて初歩的なものとなってしまいました。もう一つは、取引、法律について、ホンのさわりだけでしたが、興味のあるところを浅学を省みず書かせていただきました。この内容の多くは、現在、関東学院大学、法学部、修士課程の講義を受けた内容や、同学の図書室の資料から自分勝手に解釈したものです。稚拙で修士課程の内容からほど遠いもののになってしまいましたが、同学には興味を持つ入口を与えて下さったことに感謝申し上げます。
今後は、TAINSという実際のパソコン通信で、フォーラムを続けていきたいと思っております。

DISCONNECTED NO CARRIER
System down

前のページ

ホームページ
Last Updated:26/NOV/1996